2022年8月31日、ドイツ、ミュンヘン – プロセッサ設計の自動化とRISC-VプロセッサIPのリーダーであるコダシップ社は、本日、インテル社®Pathfinder for RISC-Vプログラムのプロフェッショナル・エディションを通じて、コダシップ32ビットL31コアの提供を開始することを発表しました。このプログラムへの参加により、コダシップの 受賞歴のある 組込みRISC-Vコアが、インテルFPGAを用いたプロトタイピング、製品開発、研究目的でより活用しやすくなりました。
特にSoC開発サイクルの初期段階では、アーキテクチャの探索を行い、さまざまな構成やIPの組み合わせを検討することが有益です。本日発表したIntel Pathfinder は、FPGAボードのRISC-Vおよび周辺IPにアクセスするための共通環境を提供します。
コダシップの最高マーケティング責任者である Rupert Baines は、「FPGA は、プロトタイピングと量産の両方において、エレクトロニクス産業に不可欠なデバイスです」と述べ、また「インテルの本プログラムへ の投資を歓迎します。インテルのRISC-Vに対する積極的な取り組みは、RISC-Vのエコシステム全体にとって有益なものとなるはずです。このプログラムに参加することで、当社のお客様がRISC-V SoCを開発する際にインテル® FPGAを活用できるようになることを光栄に思います」と述べています。
「RISC-Vの急速な普及は、製品やソリューションの構築に新たな道を開いています。私たちは、RISC-Vの採用を加速させるために、共通のビジョンを持ってRISC-Vエコシステムを活性化させようと努力しています。この目標に向けて、コダシップ社のプロセッサIPがIntel Pathfinder for RISC-Vに対応することをうれしく思います」と、インテルのRISC-Vベンチャー担当ゼネラルマネージャであるVijay Krishnan氏は述べています。
また、ソフトウェアの開発についても、設計サイクルの早い段階から着手することが大切です。このプログラムには、統一されたIDEとソフトウェアツールチェーン、一般的に使用されるオペレーティングシステムを含むソフトウェアスタックが含まれており、組み込みソフトウェア開発者の必需品を提供します。
Intel社Pathfinder for RISC-Vの詳細については、以下をご参照ください。
今回の提携により、インテルFPGAボードとインテルソフトウェアスタックは、L31 RISC-Vコアのコダシップ社製ビットマップファイルを使用することが可能になります。これは、IoT(Internet of Things)やエッジAIなどのアプリケーションの開発者にメリットをもたらすでしょう。
インテルFPGA用L31ビットマップファイルは、コダシップ社のウェブサイトからダウンロードできます。https://codasip.com/codasip-l31-core-for-intel-pathfinder-for-risc-v/
コダシップ社L31は、RV32IMCB命令セットをサポートする32ビット組込みRISC-Vコアです。3段のパイプラインを持ち、キャッシュや密結合メモリなど、さまざまな構成が可能です。
コダシップについて
コダシップは、最先端のRISC-VプロセッサIPとハイレベルなプロセッサ設計ツールを提供し、IC設計者にRISC-VオープンISAのすべての利点と、プロセッサIPをカスタマイズするユニークな能力を提供します。RISC-V Internationalの創立メンバーであり、LLVMおよびGNUベースのプロセッサソリューションの長期的なサプライヤーであるコダシップは、組み込みおよびアプリケーションプロセッサのオープンスタンダードにコミットしています。2014年に設立され、ドイツのミュンヘンに本社を置くコダシップは、現在ヨーロッパにR&Dセンターを持ち、世界中に販売代理店を置いています。当社の製品およびサービスの詳細については、www.codasip.com RISC-Vの詳細については、www.riscv.org を参照下さい。
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